とりあえず去年一年かけてまいた種がそれなりに芽を出して、いよいよ今年それぞれが伸びに伸びてジャングルに…という展開はあきらかに自分の中ではあたらしい一歩ではあります。それはつまり、編集という仕事からディレクションという仕事へと至る新しい道のりではある訳ですが、それはまた今の自分に「あるもの」が欠けているという事実が明らかになる道のりでもある訳です。その「あるもの」というのは「理念」とでも呼ぶようなものなのかもしれず、これからはディレクションという作業と、一見それとは180度相反しているかのように思えるこの理念とでも呼べるようなものとをどう折り合いを付けていくか、いや、それ以前に何の理念を発見するの?といったところから考えていかねばなりません。しかしまた同時に、そんなことを考えることのできる自分が幸せだという認識もまた新たにしながら。。